2023年5月22日月曜日

コンサバvsリベラル カルガリー訪問


ちょっと思い立って弾丸でカルガリーへ行ってきました。
というのも義両親がカルガリーに住んでいるからなんですが。

いい感じに離れた距離に住んでいるのでそうそう会うこともないんですが、最後に会ったのは3年前の夏。実は私が昨年実父を突然の心筋梗塞で亡くしていて、旦那の両親は私の両親よりも3歳くらい若いことは若いんですがそれでもいい年齢。いつ何があってもおかしくないので彼のお母さんから「元気にしてるの?」といったメッセージをもらったことをきっかけに、本格的に夏に突入するともう私のスケジュールがカオスすぎてとてもじゃないけど遠出している時間を確保できそうになかったので思い付きで行ってきました。

思い立った時点でその翌週の休みで行くという急な計画だったんですが、フライトの予約をウェストジェットで済ませてすぐウェストジェットがストライキに入るかも。。。というニュースを聞いて多少ハラハラしましたが無事に行って帰ってこれたw 何故かこういう運強いんですよね。。。w

3年前に訪れたときはもうCOVID真っ最中で、そんな中なんで行ったかって旦那のお父さんが仕事中に梯子から落ちて頭打ったし肋骨何本もいっちゃって入院したって聞いたから慌てて会いに行ったんですわ。でもそんな状況下だったから飛行機は使いたくなくて車で、、うちの旦那運転できないので片道10時間の道のりを一人で運転して(この時で2回目の車でのカルガリー訪問)。
意外といけるんですけど、でもやっぱり10時間の運転は疲れる💦往復だと20時間。。
特に帰りのカムループスこえたあたりからずっと続く下り坂の山道が、くねくねのワインディングロードなのに制限速度が140km/hとかでみんな結構飛ばすので2時間くらい緊張しっぱなしの運転でHopeのへんまで抜けるまでどっと疲れました。

というわけで次こそは飛行機にしようとその時決めてたわけですが。
実は金額的にも多分そんなに違いないです。今回の飛行機代は二人分で多分$360くらい?今ガスが高いんで車で行っても片道2回は給油が必要だし多分$250前後ガス代かかっちゃうんじゃないかなぁ?マイル使って飛行機予約したんで実質払ったのは$200行かなかったのでストにもかからなかったし結果オーライ👍

今回は2泊3日の訪問、義両親に顔を見せるためだったので特に何の予定も組まず、どこにも行かず、まったり義両親の家で過ごしました。

旦那とは現在11年くらい一緒にいますが義実家訪問は今回で3回目かな?
















アルバータ北部の山火事の煙がめっちゃ流れてきていたので空の色はどんより。

バンクーバーだったら軽く数億はくだらないだろうおっきなおうちです。5ベッドルームかな?下の階にシアタールームがあってステレオシステムが窓がビリビリいうくらいのバスがきいた音響でトップガンマーベリックみんなで見たり。






まったりお話タイム。









今回のアルバータ訪問でなんか色々思うところがありました。
私も在加期間が10年を超えて、以前はわからなかったことがいろいろわかるようになってきたし、英語でのコミュニケーションの意味でももう少し踏み込めたことが大きいかな?
最初に義実家訪問した時はまだ結婚もしていなかったし私もまだ比較的カナダに来たばかりで英語力も文化理解も弱かった。3年前はお義父さんケガでだいぶ弱っていたし、結婚してから初めての訪問だったので他の親戚の方たちの訪問とかもあってバタバタしていてそんなにゆっくり義両親と話さなかったから(しかもその時はホテルとってホテル宿泊だった)気づかなかったのかな。

アルバータはカナダの州の中でも保守的でコンサバだといわれるけど本当にそうだなとものすごく実感することがいっぱいあった。あと、なぜ旦那が旦那なのかたるゆえんもはっきりくっきり😓

カナダに来てから12年ほど、仕事でいろんな場所へは行ったけど住んだのはバンクーバーのみ。でもやっぱりバンクーバーって移民が生活するのには本当に恵まれた土地なんだなぁと変に実感したり。そのありがたみに気づいていなかったなぁ、なんて思ったり。

旦那の両親見てると、本当にいろんな意味でコンサバで保守的、新しいものに挑戦しようとかそういうマインドがないんだよなぁと。テクノロジーとかに関しては生活も便利になるしそうでもないんだけど食に関してはそれはもう如実に。そしてそれは旦那も本当にそうで。

毎日の食事も本当に簡単で質素なもの、日本人が見たら本当にびっくりするような。
でも簡単で質素というと日本の農家さんの慎ましい食事とか想像してしまいそうだけどそういうのではなくて、もう市販のミックスとか缶詰とか使いまくりの、ジャンクよりな。。

本当に教科書通りのメインとサイドのみの夕食。1日目バーガーとポテトサラダ、2日目ポークローストとマッシュポテト。バーガーはパティは冷凍食品、缶詰のマッシュルーム、玉ねぎとトマト。ポテトサラダはゆでておいた丸まんまのジャガイモとゆで卵を切ってマヨなどで和えただけ。ポークローストは朝からスロークッカーに肉塊とキャンベルのクリームマッシュルーム缶、チーズウィズ(瓶詰のチーズ風味ディップ)を入れてほっといただけ、芋だけゆでてマッシュポテトに。
どちらも多分準備に30分かかってないんじゃ。。
更に驚いたのはあとで旦那に子供のころ実家にいたときはいつもあのような夕食だったのかと聞いてみたら「日曜のビッグディナーはあんなかんじだった」と。ビッグディナー👀


















別に文句を言っているわけではないのだけれど、単純にびっくりした、という。
うちの実家は父がのんべーだったこともあってつまみを欲しがったので、母はいつも必ず2、3品のおかずを用意していたし、和食に関しては市販のミックスのような既製品を使うことはまずなかった。鰹節から丁寧にだしを取って、冷凍の野菜などは一切使わず、新鮮な食材から旬のものを買ってきては丁寧に食事を作ってくれた。しかも仕事もしていたので仕事から帰ってきてから毎日。母は洋食はそこまで得意ではなかったのでグラタンとかはグラタンミックスとか使っていたけど、私が料理できるぐらいの年齢になったらホワイトソースなんて簡単に作れるので洋食は私が担当するようになった。

バンクーバーにいると、この土地は本当にリベラルな人が多くて、そして土地柄とても移民も多いのでいろんな文化がまじりあっているからなのか、本当にアダプティブな人が多くて、みんな違う文化のものもとても受け入れあっていると思う。バンクーバーで寿司を食べたことがないという人に会ったことがないし、特にファーマーズマーケットなんかにいるとみんな健康に気を使っていい野菜を買って、違う文化のものでもいい調味料を試して(塩こうじとかね)いちから料理をする人がいっぱいいる印象がある。カナダの人でも味噌汁を作ってみたとか、家でラーメンを作ってみたいとか、そういう「挑戦」をする人の話を本当によく聞く。うちのグローサリーの方のお店にも本当にたくさんの白人の方たちがお米や味噌や醤油、みりんなど買いに来る。

もちろんスーパーに行けばバンクーバーでもそういう出来合いのミックスとか売ってるんだから買ってる人がいるわけで、みんながそうというわけじゃないだろうし、単純に私の周りにいないだけなのかもしれないけど。
飲食の仕事をしているんだから食に気が使う人が周りに多いのは当たり前といえば当たり前なのかもしれないけど、前職の知り合いとかも含めて考えてもこういう食生活をしている人は正直思い浮かばない。

衝撃だったのは、味噌汁をわかってもらえなかった、どころか味噌すら知らなかった事。わたし、カナダに来て初めて味噌を知らないという人に出会ったかも。。。
バンクーバーではみんな寿司食べるし、すし屋に行けば味噌汁は当たり前に出てくるので知らないという人に出会ったことがなかった。初めて味噌って何なのかを説明した😅

新しいものに挑戦しようという気持ちは全くないんだろうなぁ。というか周りにもそれをしてみようと誘う人もいない感じ。みんなSame Old Same Oldで変わらない日々を暮らしていく。うちの旦那も特に食事に関して新しいものは全く挑戦したがらない。好物はバーガー。ピザ。野菜は芋以外ほとんど食べたがらない。

旦那の両親がたまたまそうなのかとも思ったけど、私の周りの旦那がアルバータ出身の友人もみんな口をそろえて「全く一緒!!!」と言っていて、そういう事でもなさそうだし、街へ出てもおそらくダウンタウンはちょっと別だろうけどいろんな文化のレストランって本当にあんまり見ない。数がとても少ない。あってもEdo Japanみたいなひどすぎるクオリティのすしチェーン。。。
以前の仕事で出張でカルガリーに来た際も、夕食にアジア飯食べたくても本当に見つけられなくて仕方なくSwiss Chaletに行ったこともあった。
良い悪い、っていう話じゃなくて、マインドセットの話。私には無理だなぁと。
改めて私はカルガリーには住めないわと今回の訪問でものすごく体感した。

もちろん少しずつ移民も増えていっているし、若い世代には挑戦できる人たちも増えているのかなぁとは思うので変わっていくところなのかもしれない。アジアスーパーのT&Tも以前は2件しかなかったのが4件に増えていたので需要も少しずつ上がっているのかも。
だけど土地に根づくそういうマインドセットってそうそう大胆に変わるものでもないと思う。田舎だし、人は優しいと思うんだけど、でも実際住んでみたら「あそこの奥さんは日本人で何考えてるかよくわからない」みたいなことを心の奥底では考えてる人もいそうだとか邪推しちゃう。というか旦那の両親も私に対して本当はそう思っているかも💧


旦那の兄の元奥さんが変な人で、ノーマスクのデモだとか所謂陰謀論とかにはまっちゃって一線で活動してるみたいな話もあって。アメリカで言うと南部地域みたいな労働者階級の州だって言われるからそういうマインドの人も少なくないんだろうなぁとか思ったり。

移民が多い場所に暮らすというのはやっぱり自分も移民という立場を考えるとメリットしかないと私は思う。もちろん、短期滞在の人にしてみたらデメリットもあるだろうこともわかるけれど、バンクーバーってそういう意味で本当に多様性をものすごく大事にしていて、器の広いとてもエキサイティングな文化が出来上がった土地だなと改めて思った。

そもそも海外に出てきている以上、今カナダにいる日本人って保守的な人は少ないのじゃないかなと思うのだけど。日本がなんでも刺激的すぎるからバンクーバー(やトロントみたいな大都市)でもつまらないって感じるのはとてもよくわかるけど、たぶんその他の田舎の土地に行ったらそれはもっとそうなんじゃないか、、と。
私はバンクーバーの、いろんな文化のいろんなおいしいものとか習慣とかお祝いとか経験できる文化がとても気に入っています。

もちろんアルバータにはアルバータの良さがあると思うし、そこの方が合う人もいるだろうとは思います。(税金の負担もアルバータの方が低いし。州が原油のおかげで裕福なので)
ただの私の個人的な考察ですが。
改めてバンクーバー好きだなぁと思った出来事でした。



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